
レビュー:漫画版 真月譚月姫 第9巻
type-moonが生んだ名作・怪奇伝
その第一作(厳密には空の境界がweb投稿版があるので二作目になるのだが…)
18歳以上専用の同人ノベルゲーム『月姫』のコミック化作品
コミックアンソロジーやサイドストーリー的な文庫はいくらか…というかかなりある。
が、公式の下、公式ストーリーの作品が描かれるのは当然この作品が初
え?アニメ?
カレー食ってないだけで黒歴史扱いされてるらしいですけど、音楽性含めてアルクウェイドルートとしては十分◎な作品だと思うんですけど。
さてさて、月姫全体の簡単な説明をば
舞台はとある日本の地方都市
表向きは現代社会よろしく科学が発展した情報化社会(時代設定が1990年代後半なため)
この世界の裏側には、人以外にも魔術と呼ばれる神秘、人外と呼ばれるその名の通り人では非ざる者が存在しているそういった世界。
主人公遠野志貴もまた、過去の大怪我につき、生死をさまよった結果、視覚情報にて物事の死を捉え、殺すことのできる『直死の魔眼』と呼ばれる能力を得る。
しかし、幼少時のこの大怪我が元により、遠野一族の将来の長には到底できないとのことから、父親から勘当、分家である有間家の居候となる。
高校2年、その父親が逝去し、志貴の妹であり、遠野家の長女・跡取り娘であった遠野秋葉は高1の身でありながら遠野家当主となるが、当主命令につき、兄である志貴は突如実家に呼び戻されることになる。
その頃、町では猟奇的な殺人事件が何度も発生するようになる。
その死体はどれもこれも血を抜かれ、まるで現代に吸血鬼が現れたかのようなに噂された…。
父親の死と当主となった妹秋葉の命により、お世話になった有間家を去り、実家で再度生活することになった遠野志貴。
かつて住んでいた実家、と呼ぶには似つかわしい遠野家屋敷での人との出会い・再会
そして、町や学校での新たな出会いは、どれもこの町で起きている吸血鬼事件の断片へとたどり着くことになる。
遠野志貴の今後の選択により、何と出会い、何を主眼に置き、何のために戦うかはこの段階ではまだ確定していない。
吸血鬼事件の真相、あるいはその発端となる真相、さらにはその事件につき間接的に起きた事件の真相、どれを掴み、どれを救うルート(人生)かは遠野志貴の選択肢次第だ。
長い(konami)
こんなあらすじ要らないからさっさと9巻の説明して、どうぞ。
の前に。
この作品、完結作品です。長期連載の末、無事完結することができた作品であります。
が、別に絵柄も問題なく、話も割愛されておらず(というかちょくちょく他ルートからの情報的肉付けもあったりします)、土台はメインヒロインであるアルクルートを描き切っております。
月姫という作品は、怪奇ビジュアルノベルというべきで、
序盤の選択肢のみでいわゆる表ルートと裏ルートに分かれてしまいますので、他のキャラのルートを完璧に網羅するアニメ版kanonやrewriteのような進め方はできないのであります。
fateもやっと2015年にUBWルートアニメ化されるくらいだし。セイバールート2006年作品ゾ
とのことで、一般的な吸血鬼、死徒の吸血鬼的な意味での親にあたる上位存在真祖の中でも姫君とされる存在アルクェイド・ブリュンスタッドをヒロインとするストーリーを踏襲しております。
9巻はぶっちゃけ、アルクルート終盤も終盤です。
物語の佳境というかラストバトル直前から始まります。
これ、全部で10巻までなので別におかしくはない、紹介する巻数がおかしいだけだ
今回の吸血鬼騒動を起こした張本人かつ黒幕である吸血鬼ロアと単身戦いに向かったアルクを追い、自らも戦うために自分が通う学校へ入ったところから始まるので、本当に佳境でございます。
本来真祖という存在は吸血鬼の上位と呼ぶべき存在で、月からのバックアップがあれば死の点どころか死の線だってろくに見えないというのに、満月でありながら死の線に死の点がまるまる直死の魔眼で見えてしまうほどのアルクはまさにひん死の有様。
まあ、殺人貴改め遠野志貴がアルクと出会って開幕十七分割なんて決めるから弱体化はなはだしいわけですけど。
そして、生物の死が見えるぞヤターなんて抜かしているおまぬけ吸血鬼ロアに対しては、
「これがモノを殺すっていうことだ」
と言わんばかりに見せつけていく志貴。
さっさとアルクを瞬殺した七夜家特有の退魔衝動を見せつけろっていうね
しかし、17回も死んで輪廻転生しても命の源の箇所しか見えないとかほんまつっかえ
心臓ぶっさすのと対して違いないんですよ?人外にはただのクソザコナメクジみたいな能力なんで
これくらいなら魅了の魔眼のほうがはるかに有能
といっても、魅了の時点でランクA相当あったようなきがするんですが、それは…
ともかく、ロア戦がまさに9巻の内容となりますが、作者がいろいろ書きまくってくれたおかげか9巻でぎりぎり完結しませんでしたw
シエルがロアに第七聖典でとどめを刺した後、志貴が学校でそのまま気絶してしまうところで9巻は終わりです。
月姫自体は2003,4年の時点ですら正規品入手困難のプレミアが付くレベルなので、他のエロゲにおいても10年以上のゲームを入手するのは相当な専門店を訪れても難しいのではないかと思います。
月姫のこのルートについては、漫画版のクオリティが高杉ィ!なので問題ないと思います。
あと原作表ルートだけでは、結局のところ、「遠野志貴」という人外外れた能力を持つことになった本当の理由が判明しないんですが、アルクルートの中で真相を掴ませる流れに至っているのは非常に良い出来だと思います。
その第一作(厳密には空の境界がweb投稿版があるので二作目になるのだが…)
18歳以上専用の同人ノベルゲーム『月姫』のコミック化作品
コミックアンソロジーやサイドストーリー的な文庫はいくらか…というかかなりある。
が、公式の下、公式ストーリーの作品が描かれるのは当然この作品が初
カレー食ってないだけで黒歴史扱いされてるらしいですけど、音楽性含めてアルクウェイドルートとしては十分◎な作品だと思うんですけど。
さてさて、月姫全体の簡単な説明をば
舞台はとある日本の地方都市
表向きは現代社会よろしく科学が発展した情報化社会(時代設定が1990年代後半なため)
この世界の裏側には、人以外にも魔術と呼ばれる神秘、人外と呼ばれるその名の通り人では非ざる者が存在しているそういった世界。
主人公遠野志貴もまた、過去の大怪我につき、生死をさまよった結果、視覚情報にて物事の死を捉え、殺すことのできる『直死の魔眼』と呼ばれる能力を得る。
しかし、幼少時のこの大怪我が元により、遠野一族の将来の長には到底できないとのことから、父親から勘当、分家である有間家の居候となる。
高校2年、その父親が逝去し、志貴の妹であり、遠野家の長女・跡取り娘であった遠野秋葉は高1の身でありながら遠野家当主となるが、当主命令につき、兄である志貴は突如実家に呼び戻されることになる。
その頃、町では猟奇的な殺人事件が何度も発生するようになる。
その死体はどれもこれも血を抜かれ、まるで現代に吸血鬼が現れたかのようなに噂された…。
父親の死と当主となった妹秋葉の命により、お世話になった有間家を去り、実家で再度生活することになった遠野志貴。
かつて住んでいた実家、と呼ぶには似つかわしい遠野家屋敷での人との出会い・再会
そして、町や学校での新たな出会いは、どれもこの町で起きている吸血鬼事件の断片へとたどり着くことになる。
遠野志貴の今後の選択により、何と出会い、何を主眼に置き、何のために戦うかはこの段階ではまだ確定していない。
吸血鬼事件の真相、あるいはその発端となる真相、さらにはその事件につき間接的に起きた事件の真相、どれを掴み、どれを救うルート(人生)かは遠野志貴の選択肢次第だ。
長い(konami)
こんなあらすじ要らないからさっさと9巻の説明して、どうぞ。
の前に。
この作品、完結作品です。長期連載の末、無事完結することができた作品であります。
が、別に絵柄も問題なく、話も割愛されておらず(というかちょくちょく他ルートからの情報的肉付けもあったりします)、土台はメインヒロインであるアルクルートを描き切っております。
月姫という作品は、怪奇ビジュアルノベルというべきで、
序盤の選択肢のみでいわゆる表ルートと裏ルートに分かれてしまいますので、他のキャラのルートを完璧に網羅するアニメ版kanonやrewriteのような進め方はできないのであります。
とのことで、一般的な吸血鬼、死徒の吸血鬼的な意味での親にあたる上位存在真祖の中でも姫君とされる存在アルクェイド・ブリュンスタッドをヒロインとするストーリーを踏襲しております。
9巻はぶっちゃけ、アルクルート終盤も終盤です。
物語の佳境というかラストバトル直前から始まります。
今回の吸血鬼騒動を起こした張本人かつ黒幕である吸血鬼ロアと単身戦いに向かったアルクを追い、自らも戦うために自分が通う学校へ入ったところから始まるので、本当に佳境でございます。
本来真祖という存在は吸血鬼の上位と呼ぶべき存在で、月からのバックアップがあれば死の点どころか死の線だってろくに見えないというのに、満月でありながら死の線に死の点がまるまる直死の魔眼で見えてしまうほどのアルクはまさにひん死の有様。
まあ、殺人貴改め遠野志貴がアルクと出会って開幕十七分割なんて決めるから弱体化はなはだしいわけですけど。
そして、生物の死が見えるぞヤターなんて抜かしているおまぬけ吸血鬼ロアに対しては、
「これがモノを殺すっていうことだ」
と言わんばかりに見せつけていく志貴。
さっさとアルクを瞬殺した七夜家特有の退魔衝動を見せつけろっていうね
しかし、17回も死んで輪廻転生しても命の源の箇所しか見えないとかほんまつっかえ
心臓ぶっさすのと対して違いないんですよ?人外にはただのクソザコナメクジみたいな能力なんで
これくらいなら魅了の魔眼のほうがはるかに有能
といっても、魅了の時点でランクA相当あったようなきがするんですが、それは…
ともかく、ロア戦がまさに9巻の内容となりますが、作者がいろいろ書きまくってくれたおかげか9巻でぎりぎり完結しませんでしたw
シエルがロアに第七聖典でとどめを刺した後、志貴が学校でそのまま気絶してしまうところで9巻は終わりです。
月姫自体は2003,4年の時点ですら正規品入手困難のプレミアが付くレベルなので、他のエロゲにおいても10年以上のゲームを入手するのは相当な専門店を訪れても難しいのではないかと思います。
月姫のこのルートについては、漫画版のクオリティが高杉ィ!なので問題ないと思います。
あと原作表ルートだけでは、結局のところ、「遠野志貴」という人外外れた能力を持つことになった本当の理由が判明しないんですが、アルクルートの中で真相を掴ませる流れに至っているのは非常に良い出来だと思います。
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